LOADING...

山梨県医療社会事業協会インタビュー - manualズ|山梨県甲府市のホームページ制作会社|Webサイト制作・デザイン・マーケティング | manualズ|山梨県甲府市のホームページ制作会社|Webサイト制作・デザイン・マーケティング

マニュアルズレター

manualz letter

← manualズ LETTER一覧へ

manualz letterINTERVIEW.44

「病気・けが」と
「その人らしい暮らし」
の両立をサポートする
プロフェッショナル集団

CLIENT

山梨県医療社会事業協会
会長

太田聡子 様

山梨県医療社会事業協会インタビュー

1969年(昭和 44 年)に設立された、主に医療 ソーシャルワーカー が所属する組織。現在の会員数は約200名。「ネットワーク部会」「教育研修部会」「広報部会」「調査・研究部会」の4つの部会を持ち、県内の病院や介護施設などで働くソーシャルワーカーに情報交換や研鑽、交流の機会を提供している。

INFORMATION

山梨県甲府市富士見1-1-1 山梨県立病院 患者支援センター
【TEL】TEL:055-253-7111 FAX:055-251-7733

https://yamanashi-msw.org/

「 ソーシャルワーカー × ∞」。 交流と研鑽、そして発展のための組織。

「山梨県医療社会事業協会」は50年を超える歴史ある組織ということですが、どのような方が所属しているのでしょうか?

山梨県医療社会事業協会には、現在約200人の会員が所属しています。会員の皆さんは、県内の病院や介護施設などで「ソーシャルワーカー」として働いている人がほとんどです。 「ソーシャルワーカー」というのは、病院や介護施設、行政機関に所属して、入院・入所されている方、また地域の方々の心配事を聞き、社会制度などを活用しながら、共に問題の解決に取り組む専門知識を持った支援員です。病院に所属しているソーシャルワーカーは「医療ソーシャルワーカー」と呼ばれています。医療ソーシャルワーカーの場合は、治療に伴うお金の問題、治療と仕事の両立について、医師や看護師など医療スタッフとの人間関係に関する相談などが多く寄せられています。ただ、相談内容は患者さんごと本当に様々です。患者さんお一人お一人が抱える不安や受けたい医療や支援、生活の価値観などをしっかり聞き取り、その方に合ったオーダーメイドのサポートをしていくことを常に大切にしています。「山梨県医療社会事業協会」は、今から50年以上前の1969年(昭和44年)に設立されました。設立の中心になったのは4人のソーシャルワーカーでしたが、医師や看護師、地域の保健師にも賛同していただき、様々な職種の方が参加する241人という大きな組織となり、全国的にも特徴的な立ち上げでした。

山梨県医療社会事業協会インタビュー
Q. ソーシャルワーカーの皆さんにとってこの協会はとても貴重な場と伺いましたが、どんな活動をされているのでしょうか?

協会には「ネットワーク部会」「教育研修部会」「広報部会」「調査・研究部会」の4つの部会があります。ソーシャルワーカーが所属しているのは、病院や介護施設、市役所などの行政機関ですが、各病院や施設にソーシャルワーカーは数人しかおらず、「一人職場」という人も少なくないんです。そのため協会では、病院や施設の枠を超えた「ソーシャルワーカーの横のつながりづくり」を大切にしています。教育研修部会が行う研修会は、「新任者研修」と「中堅者研修」の2種類の研修があります。新任者研修では、ソーシャルワーカーが生まれた歴史や、基本的な知識や心構えなどを伝え、中堅者研修は、日々の自分の仕事の振り返りができるような内容で実施しています。職場に仕事の悩みを共有できる人が少ないからこそ、このような研修会で会員同士が交流深めて、仲間を作ってくれたら嬉しいですね。そして「ネットワーク部会」ではソーシャルワーカーに必要不可欠な、様々な機関や職種の人との繋がりを作れるような活動をしています。例えば看護師さんとのネットワークが必要と感じたら看護協会との意見交換や交流の場を作ったり、というものですね。ソーシャルワーカーに求められる専門技術はいくつかありますが、そのなかの1つが「有効なネットワークの構築」です。医療機関や行政機関、医師や看護師などの専門職の方々、また地域の人々などと常に緊密に連携して、制度などの最新情報を常に持っておく必要があります。患者さんのサポートにすぐに生かせる、人や情報のネットワークの作り方、そのネットワークを維持する方法なども、この部会で検討し、会員さんにシェアできるようにしています。

山梨県医療社会事業協会インタビュー

病院・施設から地域へ。より広いフィールドでの活躍を目指して。

コロナ禍で、普段健康な方もソーシャルワーカーがいてくれて心強いと実感した例も多いと思い ますが、最近、何か印象深い事例はありますか?

山梨県医療社会事業協会に所属するソーシャルワーカーさんの中には、市町村から委託を受けて運営されている「在宅医療・介護サポートセンター」という機関で働く方もいます。このセンターは、地域の医療・介護関係者、場合によっては病院所属のソーシャルワーカーといった専門職が相談できる窓口なんです。コロナ禍では、一人暮らしの方が発熱してタクシーで病院へ向かい受診したものの、診察で陽性が判明したため、帰りはタクシーに乗ることができず、家に帰れないという事例がありました。このケースでは、その病院の方からサポートセンターに相談があり、サポートセンターのスタッフが片っ端から患者さんを乗せてくれるタクシー会社を探したそうです。様々な条件をクリアし、あるタクシー会社が陽性者であっても万全の対策をして送迎してくれる、と手をあげてくださったそうです。 このように、受診や治療に伴う患者さんの様々な困難に対して、医療機関同士だけでなく、地域の様々な立場の方と連携し、共に考え、繋ぐということの重要性に改めて気づくことづくことができました。

ソーシャルワーカーは非常に多くの方に必要とされるお仕事だと思いますが、協会として今後特に力を入れていきたいことはありますか?

今後は、病院や施設に留まらず、患者さんが地域のなかでどのように暮らしていくかという視点に立ったサポートに力を入れていく必要があると思っています。サポートの対象も、病院や施設に入院、入所されている方だけでなく、身寄りの無いひとり暮らしの方や、認知症患者さんを自宅で介護されているご家族など、これまでより範囲を広げて想定していくことが大切だと感じています。最近は「地域包括ケアシステム」が謳われています。「地域包括ケアシステム」というのは、介護が必要になっても、その方が住み慣れた地域で最期のときまで暮らし続けられるよう、地域で助け合っていくという体制のことです。この「地域」のなかにはもちろん病院や施設も含まれますが、タクシーの事例のように、もっと広い視野で、地域へのアプローチをしっかりできるような仕事をしていける協会でありたいと思っています。そして、ソーシャルワーカーはとてもニーズの高い仕事だと思いますし、大きなやりがいも感じられます。山梨県内にソーシャルワーカーにつながる勉強ができる大学もありますので、学生さんや若い世代に、この仕事を知っていただくための活動もしていきたいですね。

マニュアルズへひと言

山梨県医療社会事業協会 太田 様

マニュアルズさんには、協会ホームページのリニューアルをお願いしました。リニューアルでは、私たちの活動の内容や研修内容を会員の皆さんにしっかりお伝えできるような「日々使えるサイト」を目指し、相談させていただきました。そして、とても見やすいサイトを作っていただけたと思っています。情報をカテゴリー別に見やすく提示してくださっているので「思わずクリックしたくなる」ページに仕上がっているのではないでしょうか。そして、全体的にあたたかく、雰囲気よく作っていただけたのも嬉しかったです。マニュアルズさんはデジタルで社会に貢献している会社ですので、当協会のホームページ担当者は「メタバースを取り入れた仕組みをマニュアルズさんに作ってもらい、研修などに生かしたい!そうしたら世界とよりよく繋がれる!」と申しております 。 引き続きよろしくお願いいたします。

山梨県医療社会事業協会 太田 様
ありがとうございました!