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富岡葡萄農園様 インタビュー | manualズ|山梨のホームページ制作|デザイン

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manualz letterINTERVIEW.18

つくり続けるという美学
生産者が語る
「濃厚葡萄液」の真価

富岡葡萄農園

代表取締役社長 富岡信也 様
農園長 高市雄太 様

富岡葡萄農園様 インタビュー

富岡葡萄農園は、甲府市善光寺のなだらかな傾斜地にある葡萄園。陽当たり、風通し、土壌の水はけが良いという地の利を生かし、無農薬で愛情いっぱいに葡萄を育てている。その葡萄でつくられるのは、極上の「濃厚葡萄液」。創業80年以上変わらぬ手の込んだ手法で製造し、こっくりとした甘みとさわやかな酸味を特徴とする。都内の有名ソムリエも「初めての味」と評価している。

INFORMATION

山梨県甲府市善光寺2998
【TEL】055-236-4040

http://www.tomioka-vineyard.com

歴史があること、嘘偽りない物語があること

富岡葡萄農園様 インタビュー
富岡葡萄農園さんとは、どんな農園でしょう?

富岡葡萄農園は葡萄を育て、「濃厚葡萄液」という葡萄ジュースを製造販売している葡萄園です。葡萄液をつくったのは、1933年から。きっかけはわたしの祖母の思いつきでした。それ以前から葡萄の木はありましたが、普通に葡萄を収穫し、出荷していたものと思います。祖母の清(せい)は、津田塾を出て、山梨英和大学で先生をしていました。ちょうど「花子とアン」の村岡花子さんの時代です。直接聞いたわけではありませんが、彼女は西洋文化にある程度精通しており、アメリカの雑誌で見た朝食の風景から思いついてつくったのが「濃厚葡萄液」と言われています。

富岡葡萄農園様 インタビュー
おばあさまの代から生産・販売を続けている「濃厚葡萄酒」。その伝統を引き継ぐ思いについてお聞かせください。

歴史に圧倒されていますよ。かつては葡萄酒や葡萄ジュースはそれぞれの家庭でつくり、飲んでいたと言われています。「販売しているもの」という点で言えば、濃厚葡萄液は日本最古の100%ジュースかもしれない。調べてみたところ、有名どころの「ポンジュース」さんよりずっと古いですしね。そうなるともうやめられない、やらざるを得ない。世の中にいくらでも葡萄ジュースはありますし、決して安くない。それでも、つくり続け、残していかなければ。嘘偽りない歴史があることが価値ですから。

昔ながらの手法にこだわり、生産を続けている理由はなんでしょう?

製造について、すべて丸ごと祖母が濃厚葡萄液をつくり始めた昭和初期と同じかどうかは定かではありませんが、流れをみたり、文書を読んたりするとあまり変わってないのものと思います。特に、ここ30年くらいはずっと変わっていませんね。製造にはとても手間がかかります。こんな生産性のないジュースはなかなかないと思います(笑)。

富岡葡萄農園様 インタビュー

よそに無いものをつくる。それを、語り継ぐ

富岡葡萄農園様 インタビュー
上質かつ繊細な「濃厚葡萄液」。その生産過程で大変なことを教えてください。

ほかの皆さんがやらないことをやっています。農園を見て頂ければわかりますが、自然農法はとにかく手間がかかるんです。葡萄畑は草を生やして農薬を一切使用せず、天然の竹酢液を用いています。垣根栽培なので、イノシシなどに葉や実を食べられてしまうことが多く収穫量は悪い。雨の量にも左右されますし、実際全滅してしまったこともあります。やはり、「消毒しないと立派な葡萄はつくれないよ」とも言われますしね。でも、いずれこういうものも評価してもらえる時がくるという期待はあります。「選ばれるときがくる」とまで大きなことを胸をはって言えるわけではありませんが、時代の必要性があると信じています。

富岡葡萄農園様 インタビュー
今はどんな方に、どのようなシーンで飲まれていますか?商品はどこで買えるのでしょうか?

昭和の初期から、「甲府友の会」で直販していたと言われています。今でいう、通販ですね。現在も通販は行っています。あとは一般の人がどこからか聞きつけて連絡をくれて、商品をお売りさせて頂くというかたちです。甘くて、コクがあり、でもすっきりとした酸味があるというこの味わいを好んでくださるのは少し大人な方が多いという印象です。がぶがぶ飲むものではなく、味わうものです。小瓶に入っていますが、添加物が入っていないので開封後はなるべく早めに飲みきってほしいです。

販売する上での難しさなどはありますか?

原料100%の商品かつ原料に限界があるため大量生産は叶いません。これは苦しい反面、ある意味では幸いであって、いくらでもつくれてしまっても面白味に欠け、価値にならないと考えています。限られた原料、かつ年によって収穫量が違うというのは事実で現実。その中で生かす道を探ることが課題ですね。

富岡葡萄農園様 インタビュー
富岡葡萄農園さんと濃厚葡萄液、今後の展開について聞かせてください。

どのように受け入れていってほしいかというのは生産する側の悩みでもあります。アルコールであれば、レストランやホテルのコース料理に入れるなどできますが、ジュースでは難しいもの。コース用につくり変えるというのは違いますし、小売りのために大量生産できるものでもありません。葡萄園として「これしかできない」というのを価値に変えていかなければ。きちんと味わい、語ってもらえれば価値や“こうである必要性”を理解して頂けると思っています。やはり、歴史と物語があることは、どこにも真似できないこと。そこを伝えていくことが自分の代での使命かなと思っています。目指すは100年。潰すのは簡単で続けることは難しいと言いますが、そう簡単におしまいにもできないものですよ。

マニュアルズへひと言

富岡葡萄農園 <br />
富岡様、高市様

うちの原点や物語のポイントを簡潔に掴んでいただき、ホームページを制作して頂きました。ここからきちんと葡萄園のことや葡萄液のことが伝わり、問い合わせが増えたり、注文が入ったりしていってくれるものと思います。求めてくれる方がいる限りは、原料に限界があれど消えないように生産していかなければ。そして、つくったら売らないと続けられない。ここから、まずは多くの方に知って頂ければと思います。

富岡葡萄農園
富岡様、高市様
ありがとうございました!