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地域医療が抱える課題をケアし
みんなが笑顔になれる
クリニックにしたい

CLIENT

すたま 耳・鼻・のど・皮ふ クリニック
院長


渡辺浩介 様

すたまクリニック様インタビュー

2021年5月に開業した北杜市の耳鼻咽喉科・皮膚科クリニック。院長の渡辺先生(耳鼻咽頭科担当)は、山梨大学医学科を卒業後、山梨大学医学部附属病院 頭頸部・耳鼻咽頭科へ入局し、花粉症などの疫学研究や社会医療の研究を深める。その後もいくつかの関連病院を経てキャリアを重ねるなかで、地域と深く関わっていく道を選択し、当院の開業に至る。“行き場のない患者さんの受け皿となること”を目指し、医療機関の選択肢が少ないエリアで適切なフォローアップができるよう、副院長(皮膚科担当)とともに地域医療の発展に尽力している。

INFORMATION


〒408-0112 山梨県北杜市須玉町若神子2265番地1
【営業時間】平⽇ 9:00-12:00/14:00-17:30 土 9:00-12:00
【定休日】日祝日
【TEL】0551-45-6887

https://sutama-clinic.com/

軽やかに触れ合える環境を整え、みんなを笑顔に。

クリニックの開業場所を北杜市に決めたきっかけは何ですか?

最大の理由は、北杜市に耳鼻科の診療を受けられる医療機関がなかったことです。厳密に言えば大泉地区に診療所があるのですが、診療を受けられるのは週に1回、大学病院から医師が派遣されてくるタイミングのみとなっています。私も医局時代にそちらで診療したことがありますが、せっかく来ていただいたのに満足なフォローアップができないケースも多く、私の対応は適切なのかと思い返すことが多かったです。当時の私は地域で患者さんと向き合う時間よりも、医局の仕事の時間の方が圧倒的に長かったのですが、地域医療の現状を目の当たりにし、地域の第一線に立って色々とチャレンジしたいという想いが強くなりました。実際に大学病院で働いていると、北杜市から来られる患者さんの姿も多く見られます。診療所への医師の派遣など、大学病院のフォローアップが終わってしまった場合に、“行き場のない患者さんの受け皿”となる場所は絶対に必要なので、当院を開業することになりました。

すたまクリニック様インタビュー
診療で心がけていることや
設備へのこだわりについて教えてください。

どこの医療機関でも同じかもしれませんが、患者さんのお話に耳を傾け、症状をよく観察するという基本を徹底しています。特に耳鼻科では、花粉症や中耳炎など、母数が多い疾患さんを診ていますので、どうしても一人当たりの診療時間が短くなってしまいがちですが、そのなかで患者さんが満足する医療を提供しようと努力しています。また、コロナ禍の開業だったこともあり、当院も検査業務に対応することになりました。そこで重宝しているのが隔離室です。元々インフルエンザや風邪の症状が見られる患者さんを想定して用意したスペースですが、動線を完全に切り分けることができますので、通常の診察で来られた患者さんにもご安心いただけているのではないかと思います。そのほか、CTやエコーといった検査機器なども取り揃えています。

すたまクリニック様インタビュー
「みんなが笑顔になれるクリニック」には、どのような想いが込められていますか?

「みんな」という言葉には、患者さんだけではなく、共に働くスタッフも含まれています。もちろん、患者さんが抱えている症状を治療し、より良い生活を送っていただくことが第一義ですが、そのためにも医療を提供する側であるスタッフの存在は重要です。医療職は激務といったイメージもありますが、実際に昼休みもまともに取れない現場が多いですが、当クリニックは休憩はしっかりと取る、超勤をつけずに帰宅できるようにするなど配慮しています。また、スタッフは、自費診療で提供している医療脱毛やレーザーフェイシャル、レーザーシャワーが無料で施術可能です。こうした対応について、女性中心の職場ということもあり、院内からは概ね好意的な感想をいただいています。

たらい回しにされることなく
ここに来れば完結できる医療を提供したい

地域医療の課題について、第一線に立つ渡辺先生のご意見をお聞かせください。

開業してからまだ1年未満なので、わからないことだらけというのが正直な感想です。ただ、医局時代には、社会医学教室の先生方と予防や健康についても研究していたのですが、「フレイル(虚弱)」と呼ばれる高齢者の対応についてよく議論を交わしていました。実際に、当院の患者さんも大半が高齢者の方ですが、健康への配慮が特に必要なフレイルの状態であるか、もしくは生き生きとしている状態であるかの両極端に分かれています。もちろん、後者の状態が理想的ですし、それまでの道のりをサポートするのが、当院が目指すひとつの在り方です。とりわけ耳鼻科の領域では、難聴の患者さんが例に挙がると思います。年を重ねるにつれ、誰しも経験することですが、日常生活を送る上で音が聞こえなくなると、認知症を助長します。十分に患者さんと話し合った後、必要に応じて補聴器を検討します。補聴器の調整は、難聴の状態をよく確認し、医師や認定補聴器技能者と話し合って行う必要があります。これまで北杜市にはこのような体制を持った医院や施設はなかったため、隣町まで行く必要がありました。補聴器の調整には複数回定期的に通う必要があり、特に補聴器を必要とする高齢の方には、大変な負担だったと思います。難聴に限らず、ここに来れば耳鼻科の治療が完結できるような体制を整えています。

北杜市にクリニックを開業されて、患者さんからの反応はどうでしたか?

実は、コロナの影響で患者さんが極端に減ったのは、小児科と耳鼻科であると言われています。感染経路の一つである鼻を扱うためか、当院も例に漏れず、開業当初は皮膚科の患者さんの方が多かったです。皮膚科についても、市内の総合病院はありますが、クリニックはないためその影響もあるかもしれません。その後、各地で制限が解除されるようになったタイミングで耳鼻科の患者さんも多くいらっしゃるようになりました。患者さんとのコミュニケーションの機会が増えるにつれ、「近くに耳鼻科ができて良かった」と喜びのお声をいただいています。北杜市にお住まいの患者さんはもちろんですが、隣県の長野からお越しになる患者さんも見られ、地域における医療機関の選択肢の少なさを改めて実感するとともに、より地域の皆様にご安心いただける場所にしたいという決意が固まりました。

すたまクリニック様インタビュー
今後の目標について教えてください。

年々、子どもの鼻のアレルギーが増えているのですが、当院においても、このような症状にお悩みの患者さんが多くいらっしゃいます。未だにその原因は解明されていませんが、昨今では免疫療法と呼ばれる治療法が確立されつつあり、治せるようになってきています。それに伴い、対応も対処療法から根本治療にシフトしつつありますが、地域によってはまだ対応している医療機関が少ないのが現状です。耳鼻科の専門医を志すようになったきっかけでもありますが、私もスギ花粉の多い土地に生まれましたので、子どもの頃は花粉症に悩まされていました。今後叶えていきたい目標は数多くありますが、まずはこうした経験を踏まえて、医局時代に得た知識や技術を惜しみなく提供し、北杜市周辺の子どもが成人後も鼻のアレルギーに悩まなくて済むように注力していきたいです。

マニュアルズへひと言

すたま 耳・鼻・のど・皮ふ クリニック 院長 渡辺浩介 様

ホームページについては、開業を決めた当初から力を入れたいと考えていました。色々と検討し、詳しい方にも相談した結果、マニュアルズさんをご紹介していただいたことが今回の背景です。事前に聞いていた評判通り、双方で意見を交わしながら内容をブラッシュアップすることができましたので、とても感謝しています。私自身、奇抜すぎるホームページは避けたいと考えており、あまり情報を入れすぎると高齢者の方が見た時にもわかりにくいので、シンプルなものにまとめていただけて本当に助かりました。患者さんには問診票の記入をお願いしているのですが、「当院を知ったきっかけ」に関する設問では、インターネットと回答する方が大半なので、改めてホームページがもたらす効果の高さを実感しています。

すたま 耳・鼻・のど・皮ふ クリニック 院長 渡辺浩介 様
ありがとうございました!