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モンデ酒造 水上東 様 藤有梨奈 様 インタビュー - manualズ|山梨県甲府市のホームページ制作会社|Webサイト制作・デザイン・マーケティング | manualズ|山梨県甲府市のホームページ制作会社|Webサイト制作・デザイン・マーケティング

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manualz letterINTERVIEW.30



スタートは、洋酒づくり
時代に合わせてどこまでも柔軟に、
自分たちのできることを

CLIENT

モンデ酒造株式会社

醸造責任者 水上東 様
製造部 醸造課 藤有梨奈 様

モンデ酒造 水上東 様  藤有梨奈 様 インタビュー

創業1952年。ワイナリーとしてはめずらしい「工場」を併設する石和温泉駅から徒歩10分にあるワイナリー。甲州ワインのほか、各種日本ワイン、ブランデー、リキュール、日本酒、清涼飲料水まで様々な製品を手がける。

INFORMATION

〒406-0031 山梨県笛吹市石和町市部476
【営業時間】AM9:00〜PM16:30
【TEL】055-262-3161

https://www.mondewinery.co.jp/

スタートは、洋酒づくり

モンデ酒造の歩みを教えてください。

モンデ酒造は、2022年に創業70周年を迎えます。今でこそ「ワイナリー」として認知をされていると思いますが、出発は洋酒の製造。それが、観光ワイナリーのようになり、ワイナリーとしてオリジナルの瓶を製造するようになり、10年ほど前から「缶ワイン」の販売をスタートしました。うちの特徴は、洋酒づくりの技術があること。つまり、「こういうものをこういうものと合わせると、こういうお酒が出来上がる」とビルドアップするのが得意なワイナリーであるということです。自社ワイン作りはもちろん、OEMや企業コラボのリキュールなども多く手がけています。

モンデ酒造 水上東 様  藤有梨奈 様 インタビュー
モンデ酒造のワインづくりのこだわりを教えてください。

ワインに関しては、なるべく地場のものを使って、しっかりとしたものをつくること。特にここ数年は優秀な人材が集まり、自社畑の拡張をすることができています。ここにいるスタッフは佐賀県生まれ。ワイン作りをしたくて単身山梨にやってきたスタッフです。通常ワイナリーは“素人”を雇用することはあまりありません。けれど、彼女は目の輝きが違った。現在は山梨の若手醸造家研究会の栽培部会の副部長。時間があれば各地のワイナリーを飛び回るバイタリティーを持ち合わせています。

モンデ酒造 水上東 様  藤有梨奈 様 インタビュー
ワインって、少し難しい印象があるのですが…。

そうかもしれませんね。うちで造っているのは、食事に合ってバランスのいいワイン。色、味、香り、余韻、のどれをとってもバランスの良いワイン。そういうところでストーリーをつくれたらな、と思っています。地元の食としっかり合うもの、ハレの日に飲みたいもの、缶ワインのようにちょっと疲れたときにも気軽に飲めるもの…。シーンに合わせて、肩肘張らず、美味しく飲んでいただきたいと思っています。

食事に合わせるコツ、教えていただきたいです。

うちのワイナリーでも、料理だけよりも、ワインだけよりも、料理とワインを合わせた方がより美味しいという味わい方を提案しています。「マリアージュ」という専門用語がありますが、難しいことではありません。コツとしては、酸味のある白ワインは、酸味があるものと合う。それと、色でいうと白っぽい食べ物ですね。赤ワインは白ワインよりも骨格がしっかりとしている。なので、味わいのがっつりしたものとバランスが取りやすく、赤ワインに含まれるタンニンやポリフェノールがすっきりと油分を流してくれるので、脂身のあるものとの相性もいいです。

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時代に合わせてどこまでも柔軟に、
自分たちのできることを

モンデ酒造といえば、工場生産の「缶ワイン」も特徴的。生産のきっかけを教えてください。

きっかけは、鉄道会社のイベントでした。ワゴン売りできる気軽な形態を探しているとのこと、うちに相談がありました。ワインは瓶が当たり前ですから、缶ワインの開発は風当たりも強かった。チープに見えてしまいますから…。それが今では1日に6万本製造する日もあるほどに。海外からの引き合いも強く、一つの“流れ”として出来上がっていると思います。

「缶ワイン」製造において、難しかったことはありますか?

製造する上で難しかったのは、温度の問題ですね。通常、白ワインは冷やして飲みますが、赤ワインは常温。渋みの強い赤ワインは、冷やしすぎない方がまろやかで飲みやすいのです。ですから、赤ワインを缶だからと冷蔵庫に入れて冷やしたら、渋くて飲めなくなってしまう可能性がある…。そうならないためにはどうしたらいいのか、と赤ワインは苦労しました。完成したのは、香りを華やかに立たせ、さらに口中のボリューム感に広がりを持たせ、最後にタンニンでしっかりと閉める。香りで盛り上げて、ボリュームで盛り上げて、そのまま余韻に繋げていく。そういうストーリーのある缶ワインに仕上げました。

モンデ酒造 水上東 様  藤有梨奈 様 インタビュー
モンデ酒造 水上東 様  藤有梨奈 様 インタビュー
時代に合わせて、柔軟な経営をしてこられたモンデ酒造。
今後はどのような展開をお考えですか?

ワインというのは混じりっけなしの葡萄のお酒。1キロの葡萄から1本のワインが出来上がると言われています。ですから、葡萄が美味しくないと、ワインも美味しくならない。僕らは今、美味しい葡萄を作ることに力を注いで行こうとしています。葡萄の生産というのは一次産業直結の部分。産地の高齢化や遊休農地の解消など、うちが自社畑を広げることで、地域に貢献したいとも思っています。具体的には、首都圏などから農業に興味のある人を募り、うちで育てるようなプロジェクトを思案中。モンデ酒造だったら、地域としっかりつながって、いい葡萄を作って、雇用も作り出して…というカタチが理想ですね。

モンデ酒造 水上東 様  藤有梨奈 様 インタビュー

マニュアルズへひと言

モンデ酒造株式会社
水上 様 藤 様

とにかく丁寧で、仕事が早く、そしてセンスがある!という印象です。とてもお仕事しやすく、頼り甲斐のある制作会社さんでした。これからもちょこちょこ変更があるかもしれませんが、安心して任せられる存在だと思っています。

モンデ酒造株式会社 水上 様 藤 様
ありがとうございました!