INTERVIEW.31 電気の流れを作る。
生活に欠かせない
技術サービス集団
株式会社ふじでん
小林 登 様
昭和35年、東京電力様の架空配電工事を請け負う地域に密着した電気サービス企業として創業。「電力」というライフラインを影で支える特殊技術集団。近年は、公共施設などの大きな建物の配電・内線等の電気工事も請け負う。
- INFORMATION
山梨本社
〒400-0862 ⼭梨県甲府市朝気3-21-29
【TEL】055-235-2395
お仕事内容を教えてください。
弊社は電気工事業を請け負う技術集団です。わかるようでわからない、ですよね。一般的な電気屋というと、新築時などに天井裏で配線したり、照明器具を取りつけたりというイメージではないでしょうか。けれど弊社の仕事はそれとは少し違い、千葉や神奈川で作られた電気を消費地まで持ってくる輸送の部分に関わる仕事です。電気の物流、ロジェスティックに関わる仕事ですね。自動車でいえば道路をつくったりしますが、電気だと鉄塔や電柱・電線をつくることがそれに当たります。この地域の鉄塔や電柱、電線などの設備は東京電力様が管理されていますが、私たちは東京電力様の発注を受けて、電柱を立て、電線を張って各地に電気をお届けできるようにします。
昭和35年創業。創業のきっかけを教えてください。
創業はちょうど高度経済成長期の真っ只中。電力の需要が高まる中で、架空配電工事はほぼ一社独占的な状態の事業だったそうです。けれど、一社では受けきれないほどの仕事があり、さらに競争相手がいないことによる仕事の劣化を懸念した東電様が「電気の仕事は地域密着のインフラであるべき。配電事業が地域に根付けるように」と各地に弊社のような業態の企業をつくりました。ですから山梨だけでなく、千葉や神奈川など、各地に同じ業態の電力サービス会社があります。
今年60周年。どのような歩みをしてこられたのでしょうか。
電力供給の設備がなかった頃は、家が建てば電柱や電線などの工事が必要になっていました。けれど今は満遍なく家庭に電気が行き渡っている状態。拡充が減り、メンテナンスや改良が増えてきました。昭和57年には内線工事部門も創設し、体育館や病院など、大きな建物の配線工事の請け負いをスタート。近年は太陽光の発電設備に関する仕事も増えています。太陽光パネルは今まで電気設備のなかった山の斜面などに設営するため、そういったところには新しく電柱を作ることになります。道路を広げる工事などがあった際、それまで建っていた電柱を邪魔にならないところに移動させるというのも私たちの仕事です。
見えづらくとも、それでいい。
ふじでん社員の皆様、仕事のやりがいはどんなところに感じられていますか？
私たちは台風などの災害時、電気の復旧作業に駆けつけることがしばしば。電気がつくようになると地域の人々が安心した顔を見せてくださったり、お礼の言葉をくださったりします。「感謝」されることは仕事のやりがいの最も大きな一つだと思います。また、大きな建物は竣工してこの先何年も残るものになることが多いもの。「あの建物は自分が手がけた」という自負もやりがいの一つです。外からは実態の見えづらいマニアックな業界に感じるかもしれませんが、インフラ事業なので、見えづらくともそれでいいと思います。
この先、地域の中でどんな存在になっていきたいですか？
やはり信頼される企業ですね。電気工事のことで何かあれば「ふじでんに相談しよう」と思われるような。そんな風に思い出してもらえる存在になれたらいいですね。どんどん時代が変わり、私たちもどんどん変わっていかなければいけません。例えば何か改良が必要かもしれない、という時にも日頃から地域の方との関わりがなければ何が必要で何が求められているのかわからない。例えばメンテナンス工事の際にも、道路の片側を通行止めにするなどご不便をかけてしまうこともあります。そんな時にも「ふじでんさんだったら」と寛大に見守って頂けるように。そのためには日頃からの企業姿勢や個々の人間力が一番大切。“困った時に誰か手を差し伸べてくれる”という存在にならないと、なかなか地域で生き続けるのは難しいと感じています。
マニュアルズへひと言
WEB検索し、県内に事務所を構えてられており、斬新なホームページデザインをされている会社という点に惹かれ、オファーさせていただきました。弊社からのオファーは非常にシンプルなものでしたが、想像以上のものに仕上げていただき驚いています。感触も良好。期日もタイトでしたが、迅速に対応いただきました。本当に感謝しています。
株式会社ふじでん 小林登様
ありがとうございました！