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manualz letterINTERVIEW.51

活力ある地域のなかで、
人生を豊かにする学びを。
「変わらずあるお寺」を目指して

弘経山法源寺
住職

横山瑞法 様

弘経山法源寺インタビュー

江戸時代・慶長元年(1596年)に創建された日蓮宗の寺院。
明治時代には、本堂が現在の豊小学校の仮校舎として使用され「豊教育発祥の地」としても知られる。「地域の皆さんにひらかれたお寺」を目指し、「テンプルモーニング」「寺子屋法源寺」などの活動を行っている。

INFORMATION

〒400-0305 山梨県南アルプス市十五所110
【TEL】055-282-4579(受付時間:午前9時〜午後5時)

https://www.hougenji.or.jp/

豊教育発祥の地。今も受け継がれる学びの心、学びの場。

Q.かつては地域の教育の拠点になるなど、歴史のあるお寺と伺いましたが、 改めて法源寺について教えてください。

法源寺は日蓮宗のお寺で、江戸時代の慶長元年(1596年)に創建されました。開基は法源坊日華上人、開山は妙覚律師日成上人です。その時に建てられた本堂や庫裡は、その後火災にあって全焼してしまい、今の本堂などは明治時代に建てなおされたものです。「教育の拠点」については、明治4年に学制が発布され今の豊小学校が開校したとき、本堂が仮校舎として使われたという歴史があります。学区のなかで子どもたちが通いやすい場所であったことや、檀家さんのなかに学校の先生がいらっしゃって、そのようなご縁から本堂が使われるようになったそうです。豊小学校が創立100周年を迎えたときには「豊教育発祥の地」という記念碑を境内に建てていただきました。法源寺では現在、寺子屋を開き、写経や写仏、わかりやすい仏教のお話をしています。かたちは変わっていますが、「学びの場」という部分は受け継いでいるのかなと思います。

弘経山法源寺インタビュー
Q.横山さんは僧侶とは違う道を志したこともあるそうですが、 お寺を継ごうと決心したのはどのようなきっかけがあったのですか?

実は、私は2つの大学に通わせてもらいました。高校生の頃は建築士になりたくて、最初は千葉県にある大学の理工学部へ進学しました。しかし、卒業後の進路を考えたときに、自分の進みたい方向がわからなくなってしまい、とても悩みました。僧侶としての師匠でもある父に相談したところ、「僧侶になるのなら、もう2年大学に通ってもいい」と言われ、立正大学へ編入。15歳のときに得度は受けていて、僧侶の資格は持っていたのですが、改めて仏教を学んでみると興味深いと感じることも多かったですね。立正大学を卒業した後は、法源寺に戻って、父とお寺の仕事をしながら、9年間福祉施設の職員としても働きました。そのうちに父が体調を崩して、住職を引き継ぐことになりました。いざ住職になってみると、責任が大きくて大変な反面、自分が中心となって進められることも多く、とてもやりがいを感じました。父からバトンを受け継ぎ、住職としての歩みを進めるなかで、お寺を継ぐという心がしっかり固まってきたのかなと感じています。

弘経山法源寺インタビュー

活力ある地域のなかで「変わらずあるお寺」を目指して。

Q.法源寺では人が集まる様々な取り組みが行われていますが、 どのような思いで始められたのですか?

現在法源寺では「テンプルモーニング」と「寺子屋法源寺」という活動をしています。「テンプルモーニング」は基本的には月2回開催していて、朝お寺に来ていただき、おつとめや掃除をして、そのあと、お茶を飲みながらお話をします。朝のお寺はとても心地良いので、その時間を多くの方と共有し、気持ちよく1日をスタートさせようというものです。私が住職になったとき、何か新しいことに取り組みたいと思ってはじめたのですが、今では習慣になっていて7年続いています。朝のおつとめも、自分ひとりだけだとお経や作法が雑になってしまうこともあります。でも、誰かがいてくれると気持ちも引き締まる。私自身が自分の姿と向き合う時間にもなっています。「寺子屋法源寺」では、写経や写仏、わかりやすい仏教のお話をしています。自分が住職になり、お寺のビジョンをイメージしたときに、地域の一部として周りの人々に必要とされるお寺でありたいと考えました。このお寺の姿を実現するためにも、人が集える機会をつくりたいと思って、このような活動をはじめました。

Q.横山さんは「地域との関わり」をとても大切にされているように感じますが、 今後はどのような展望を描いていますか?

法源寺は地域のなかにある「一般的なお寺」です。本山の身延山久遠寺など霊跡と呼ばれるお寺は、そこを目指して多くの人が参拝にきます。そして、その参拝客をもてなすために宿ができたり、飲食店ができたりして門前町が形成されてきました。しかし「一般的なお寺」はその反対で、まず人が住む村や町があり、供養などで必要とされ、後からお寺が作られたという歴史があると思います。今はお寺を維持していくのがとても大変な時代です。このような歴史を踏まえて、今後お寺を続けていくためには、まず地域が元気でなくてはならないと考えるようになりました。法源寺の周りも、全国的な課題である空き家の増加や少子高齢化が進んでいます。2022年の夏には、お寺の近くにある古民家を活用して宿坊を始めました。利用してくださる方には、周辺の飲食店をおすすめしたり、市内で作られたワインを紹介したり、この地域全体を楽しんでいただけるようご案内しています。また、個人的には地域活動を積極的に行い、地元の歴史や産業を学ぶ機会をつくったり、マルシェの企画・開催などの活動もしています。活力ある地域をつくって、そのなかで誰もが気軽に訪れることができるお寺でありたいと思っています。

弘経山法源寺インタビュー

マニュアルズへひと言

弘経山法源寺 横山様

誰もがインターネットで情報を検索する時代、お寺もきちんとしたホームページを持った方がより多くの方に信頼していただけるのではないかと思い、マニュアルズさんに制作をお願いしました。マニュアルズさんは、地元山梨の企業で、とてもクオリティの高いホームページを作っているので、安心してお任せすることができました。檀家さんをはじめ、ホームページを見てくださった方からの評判もとても良いです。今は、名刺や封筒などの印刷物もお願いしていますが、お寺のコンセプトを表現したデザインを活用し、お寺の「トータルコーディネート」ついてもご相談させていただきたいなと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

弘経山法源寺 横山様
ありがとうございました!