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manualz letterINTERVIEW.52

「住まい」で安心して療養できる
まちづくりを目指す
地域で愛される「かかりつけ医」

CLIENT

医療法人桜花会 あすか在宅クリニック
理事長・院長

高添明日香 様

あすか在宅クリニックインタビュー

在宅医療を主軸とするクリニック。週に2回、外来での診療も行う。訪問診療範囲は、甲斐市と韮崎市を中心に、概ね半径16km程度。2018年6月に開業し、2024年1月には業務拡大のため移転オープン。院長の高添明日香先生は、総合内科専門医でありながら、整形外科、皮膚科、耳鼻科などの知識を持ち、幅広い視点で患者の診療にあたっている。

INFORMATION

〒400-0122 山梨県甲斐市境2180-1
【TEL】TEL:055-344-7022

https://www.asuka-zaitaku.net/

Q.あすか在宅クリニックの診療スタイルについて教えてください。

私たちは、病院への通院が困難な患者さまのお住まいへ訪問して診療を行う「在宅医療」を主軸にしています。「お住まい」というのはご自宅のほか、施設や子どもさんの家なども含まれています。診療の流れとしては、患者さまとの契約のもと、疾病の重症度や療養上の課題を評価して、訪問診療の頻度と診療計画を話し合い、月に1回から4回訪問して診療させていただきます。内科だけでなく、整形外科、皮膚科、耳鼻科などの相談にも対応できるように研鑽を積んでいて、幅広い分野で患者さまを診療し、薬も処方しています。診療では、疾病や薬のことだけでなく、介護の方法や患者さまの生活に関すること、また患者さまをサポートする方のご相談にも乗っています。在宅医療は、24時間体制で相談でき、必要であればいつでも往診に伺います。訪問看護師と協力しながら、24時間対応で患者さまのニーズに応えています。

Q.なぜ、患者さんの生活の場で診療をしようと思われたのですか?

患者さまのありのままの姿や、飾ることのない日常の生活を見せていただけるお住まいで、患者さまの生き方に寄り添った医療を提供することが、医療のあるべき姿だと考えたからです。在宅医は、患者さまの「疾病」「生活」「人間関係」を見なくてはいけません。患者さまや、そのご家族の言葉に注意深く耳を傾けて、体にあらわれる症状や、生活の状況をしっかりと把握します。そして、医師として診断をつけながら、患者さまの生活のなかにいかに無理なく医療を落とし込んでいけるか、患者さまやその周りの人たちと綿密にコミュニケーションをとりながら実践しています。診療計画は本当に十人十色で、誰も型にはまりません。でもそこが在宅医療の面白さであり、醍醐味だと思っています。

地域の人々の体と心の健康を保つ医療の拠点に。業務拡大のための移転オープン

あすか在宅クリニックインタビュー
Q.2024年1月にクリニックを移転オープンされましたが、 その背景にはどのような思いがあったのでしょうか?

一番は「人が集える場所」が必要だと思ったからです。以前お借りしていた建物だと、スペースが限られてしまって、職員や関係職種が集う場所がありませんでした。今後、医師を増やしたり、行政や地域の皆さんとコラボレーションして地域の課題解決をしていこうという時に、人が集まって話し合いができる場所が必要だと思ったのです。今回の移転オープンで新たに設けた「相談室」は、患者さんやそのご家族と診療計画を立てる際に使っています。プライバシーが守られるゆったりした空間で、じっくりお話を聞くことで、テーラーメイドの診療計画を立案できます。そのほかの設備としては、レントゲン室をつくり、診察室も2つ設けました。診察室が2つあれば、医師が裏動線で移動することでスムーズに診察できます。ゆっくり患者さんの言葉に耳を傾けつつ、より多くの患者さんを診られるようになりました。

Q.在宅クリニックでありながら外来の時間も設けられていますが、それはなぜですか?

在宅クリニックがどのような診療をしてくれるのか、どんな医師が診療しているのかを地域の方々に広く伝えていくことが大切で、外来はそのための良い場であると考えています。かかりつけ医として、日頃の診療やワクチン接種を通して関わりながら、いつか通院が難しくなったときに受けられる医療や介護サービスについて少しずつお話していく場として大切にしています。当院の輝く職員一人ひとりと心を交わして欲しいですし、訪問診療患者さんの家族の方が愚痴をこぼして家族本人の悩みを相談する場所として活用して欲しいです。

あすか在宅クリニックインタビュー

住み慣れた場所で安心して最期まで過ごせる。そんな地域づくりのために、今、すべきこと。

Q.高添先生が、診療を行う際に大切にしていることを教えてください。

患者さま、その患者さまを支えている人たち、そして医師が対等な立場であることです。やがて深刻なことも相談できる関係性を築くためには医療の専門的なことだけではなく、生活に関する些細なことや、療養に関するすべてのことを、相談しやすい環境・間柄であることが非常に大切だと思っています。普段診察をするときは甲州弁です。孫が遊びに来たような、近所の友人がお茶を飲みに来たような、明るく、楽しい診療になるようにことを心がけています。介助者や支援者の誰かが犠牲になることなく、みんなが支え合って、患者さまの幸せな診療をかたちすることを目指しています。

Q.これまでのご経験のなかで感じられている、山梨での在宅医療の課題はどのようなことでしょうか?

在宅医療についての知名度がまだまだ低いということです。在宅医療というと、例えば末期のがんの患者さんが、お家で最後を迎えるために人生の最終段階で利用するものというイメージも根強いですよね。しかし、本来は「通院が困難である」という条件さえ満たしていれば、様々な疾病を抱えた方が広く受けられる医療です。一般の皆さんに、通院が大変になった時に在宅医療という選択肢があるということを広く伝えていきたいと思っています。もう一つは、在宅医療の担い手が少ないということです。患者さんやご家族、その支援者の相談や往診要請に24時間体制で応え続けていくということは、体力的にも精神的にも大変なことです。山梨で在宅医療を手掛けるクリニックは、ほとんどが一人の医師で対応しているという現実があります。医師を摩耗させず、長く質の高い在宅医療を提供していくには、多くの医師が横の関係でつながり、支え合うシステムをつくり、若手の医師が深い関心を持って参入しやすい環境をつくっていくことが大切です。

Q.高添先生が、今後実現したい目標や、展望を教えてください。

どのような疾病があっても、強く望めば「住まい」で最後まで療養できるまちづくりを、医療の枠組みを超えた様々な職種の方や、行政と協働して実現していくことです。そのために、在宅医同士の横のつながりをつくり、地域に24時間体制の在宅医療の提供が可能なシステムを築いていければと考えています。また、行政と連携して介護職の人が働きやすい環境を整え、災害時の医療連携体制の強化にも取り組んでいきたいです。

マニュアルズへひと言

あすか在宅クリニック 高添様

シンプルで人の心に残る言葉と画像に自院の思いや取り組みを反映させ、一人でも多くの方に伝えていくことこそが、在宅医療を広めていくこと、志のある仲間を集めていくことの礎です。甲斐市の市花(桜の花)に老若男女で支え合うイメージを盛り込み、一目見たら忘れられない配色で作成していただいたロゴマークは、今ではすっかりクリニックの顔になりました。クリニックの特色、複雑な訪問診療の料金体系、定期的に改定されていく時事情報を見やすくまとめ、更新してくださるホームページの仕上がりにも感謝しています。

あすか在宅クリニック 高添様
ありがとうございました!