株式会社AOインタビュー｜マニュアルズ｜山梨県甲府市のホームページ制作・Web制作

飲食事業をはじめたのは2012年からです。当時は、不動産事業を行なっているダイタの飲食事業部という位置付けでダイタリビングを発足。ダイタが所有していた空き店舗でラーメン店をはじめました。それが「横浜家系ラーメン大黒家昭和本店」です。その後、大黒家甲府駅前店、大黒家MAX店と出店を続けました。さらにその後、ラーメンだけでなく仕出し弁当やイタリアンなどジャンルを広げて店舗を展開してきました。この事業拡大に伴って、2023年にダイタから独立して、株式会社AOが設立されました。
私は他業種からの転職で、2015年にダイタリビングに就職しました。2016年に出店した大黒家MAX店の立ち上げに店長として関わったのですが、その後MAX店の閉店をきっかけに、全店舗の統括を担当することになりました。

私は10年ほど営業の仕事をしていて、営業職から転職しました。飲食業界での経験はほとんどなかったのですが、当時、先の人生を考えて転職を視野に入れたときに、ダイタリビングに縁があり今に至っています。業界や仕事の内容は全く違うのですが、私は自分が働いているところはNo.1でないといけないと思って仕事をしています。経験の少ない業種ではありましたが、どうしたらお客様に幸せを感じて、喜んで帰っていただけるお店をつくることができるのか、店舗の目指す姿を考えながら統括として仕事を進めてきました。

現在AOが展開している店舗は、ラーメン店、イタリアンカフェ、居酒屋と、提供する料理は違うのですが、全店舗共通の大切にしている姿勢が「お客さまを全力で幸せにする」というものです。今は、スーパーやコンビニエンスストアで、手軽に美味しいものを手に入れることができます。そのような環境のなかで、飲食店にわざわざきていただくためにはどうしたら良いのか。お料理が美味しいことはもちろんなのですが、店舗という空間にいることが幸せだと感じてもらわなくてはならないと考えました。「ラーメンの向こう側」なんて言い方をしているのですが、ラーメンを食べに来たのだけれど、ラーメンを食べなくても満足できるくらいのことをやっていこうっていう。そこにいることが幸せ、という空間を作りたいんです。そのために、掛け声も全力でする。スタッフが行うひとつひとつの作業も良い意味でふざけて、エンタメに昇華させていく。大人が全力でふざけると、感動に変わると思うんです。こう言うと、とても派手に聞こえるかもしれませんが、スタッフひとりひとりが日々地道な努力を重ね、その成果の1%でもお客様に届けばいい、そんな気持ちで店舗運営を行なっています。

ラーメンやピザなど、店舗で提供する料理は都内で評判の良いものばかりです。レシピは決まっているので、こちらでオリジナリティを出すということは難しいのですが、決められた手順をとにかく完璧に、丁寧に調理することを心がけています。細部までこだわって、最高の味を提供したいですね。山梨県に住む人が好む味というのがあり、都内から持ち込んだ味は受け入れられるまでに時間がかかるかもしれないと思ったこともありますが、空間の魅力と味の良さの両輪で、お客様に幸せを感じていただきたいです。

弊社の経営理念は「山梨に、新しい価値を生み出し、文化を築く」です。AOが運営している店舗は、都内から持ち込んだものです。新しいものを持ちこむことは誰でもできると思います。しかし、それを文化にしていくことがとても難しい。そこに挑んでいきたいですね。文化にしていくとはどういうことかというと「そこになくてはならない存在になる」ということだと思います。食が豊かなこの時代、飲食店が１つ2つ無くなっても正直困りません。ただ、その人にとってはそのお店がなくてはならない、無くなったら困る、そう思ってもらえる存在になりたいですね。